在宅で毎月80万円以上の、在宅シングルマザーあいです。
家族でいつも行く日本料理屋。
今月は松茸会席。
私も子供も両親も皆松茸が好きだ。
この時期になると食べたくなる。
私は土瓶蒸しがいい。
松茸の香りがたまらない。
今年も松茸の季節になったねと。
両親が嬉しそうに話をする。
子供も楽しそうに話をしながら松茸を食べる。
この光景がいい。
家族と食事をし話をする。
何気ない時間が私は好きだ。
幸せを感じる瞬間。
子供は随分大きくなった。
だから私は年をとり両親もとしを取った。
あと何回こうやってみんなで秋になり松茸を食べられるだろうか。
これは当たり前ではない。
皆が健康だから成り立つ風景。
子供はいずれ巣立つ。
そして私も両親も歳をとる。
家族の時間は永遠では無い。
私も歳をとったからか時間を尊く感じる事が増えた。
時間に追われていた昔。
時間を大事に思った事なんてない。
お金が無くて時間に追われていた。
借金と生活費の支払いに追われるだけの毎日。
何かを考える余裕なんてない。
尊いという事を感じた事は無かった。
子供はあっという間に大きくなり今では一人で何でもできる。
嬉しいような寂しいような。
松茸会席も一人前食べる。
小さな手を引いて歩いていた昔。
上手く歩けずに転ぶ子供の手を握りゆったり公園を歩いていた。
シングルマザーでお金がなくて途方に暮れていた私。
無邪気に笑いかけてくれる子供だけが救いだった。
小さな手を握りこの子を幸せにすると決めた。
お金で苦労させたくないと。
小さな手で私の手を一生懸命握り返してくれる大切な子。
未熟者の私を母親にしてくれた子。
抱っこが好きな子でいつも抱っこ抱っこと言っていた。
気付けば一人で歩き一人で何でも出来るようになっていた。
抱っこを最後にしたのはいつだっただろうか。
松茸を美味しそうに食べる子供を見て大きくなったねと。
涙ぐんでしまった。
私を見て両親もうなずき涙ぐむ。
子供は笑っていた。
家族と過ごす貴重な時間。
何にも代えられない時間をこれからも大事に過ごしたい。
家族との時間を過ごせる日々に感謝。