在宅で毎月80万円以上の、在宅シングルマザーあいです。
フルーツタルトが食べたい。
子供からのリクエスト。
タワーマンションの住人とパン教室に通っているので本格的なタルトが焼ける。
子供からのリクエストは嬉しい。
私が作るタルト生地はしっとりしていて軽い口当たり。
そしてフルーツを多めに乗せる。
私も子供もフルーツが好きだ。
フレッシュなフルーツを食べると体がいきいきする。
ラ・フランスのタルトにリンゴとカスタードクリームのタルト。
レモンとレモンクリームのタルト。
どれも多めにフルーツを乗せる。
タルトを切る時にタルトからサクッと音が鳴るのがいい。
カット面も綺麗だ。
並べたタルトをみて子供は大喜び。
両親をタワーマンションに呼んで皆でお茶をする。
子供は紅茶を淹れる係。
子供が淹れてくれる紅茶は美味しい。
香り高く感じる。
皆で紅茶が美味しいというと子供は自慢げな顔をする。
本人なりに紅茶の淹れ方を勉強しているそうだ。
子供は勉強家だ。
こだわりを持って色々な事をする。
子供ながら尊敬している。
私にはそんなこだわりはなかったし行動力もなかった。
楽を求めていた人生だった。
何かを考えてしようという事はなかった。
子供が淹れてくれた紅茶を飲みタルトを食べる。
子供が喜ぶ。
そして美味しい美味しいと食べる。
その姿が愛らしい。
子供が喜んで食べる姿は何歳になっても愛おしい。
もう小さな子供ではない。
しかし私にとって子供はいつまでも子供だ。
お金が無かった昔。
子供とゆったり過ごす時間なんてなかった。
借金と生活費の支払いに追われていた昔。
私はいつも疲弊していた。
朝から深夜まで働き寝る。
子供のお世話もやっと。
シングルマザーだからしょうがないと。
自分に言い聞かせて無理をして働いていた昔。
体調が悪くても調子がおかしくても歯を食いしばって仕事をしていた。
そのせいでいつも体調が悪かった。
肌はガサガサで髪の毛はボロボロ。
今よりずいぶん老けていた。
子供の為にお金を作らないといけない。
そう自分に言い聞かせて生活をしていた。
でも子供が大きくなるにつれこんな生活をさせたくないと思うようになった。
私はいい。
お金が無くていいしみすぼらしい生活でもいい。
しかし子供にそんな生活をさせたくない。
泥沼の生活を抜け出したい。
子供の為に人生で初めてがむしゃらに頑張った。
それまで何も頑張った事が無い人生。
子供の為に変えたかった。
おかげで今の生活がある。
お金と時間に余裕がある生活。
子供の食べたい物を食べさせてあげる事が出来る。
そして家族との時間を楽しむ事が出来る。
皆で他愛もない話をしながら美味しい物を食べる。
時間がゆったり過ぎる一時。
私はこの時間が好きだ。